米国の主要な500銘柄で構成される株価指数であり、企業の浮動株時価総額によってウェイトが決まる時価総額加重平均型の指数です。1957年にStandard & Poor’s社が算出を開始し、現在はニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する大型株の動向を示す代表的な指標として、機関投資家から個人投資家まで幅広く利用されています。構成銘柄は全米産業分類基準（GICS）に基づき11業種に分類され、四半期ごとの見直しで定期的に組み入れや除外が行われます。分散投資効果が高く、投資信託やETFなど多様な金融商品でベンチマークに採用されるほか、米国株全体の市場動向を把握するための基準としても重要です。積立投資や長期投資で利用されるパッシブ運用の対象としてETF（例：SPDR S&P 500 ETF Trust）も人気が高く、手数料が比較的低いことからコスト面でも注目されています。S&P500の値動きは世界経済や米国の景気動向を反映し、市場分析や資産運用の判断材料として欠かせない存在です。