KYCとは
- 読み: けーわいしー,こきゃくかくにん
- 英語: KYC,Know Your Customer
概要
金融機関や暗号資産取引所などにおいて、顧客の身元や取引目的を確認し、不正行為を防止するための手続きを指す略称です。
詳細
KYC(Know Your Customer、顧客確認)は、金融機関や暗号資産(暗号通貨)取引所などが新規顧客の身元や取引目的を確認し、マネーロンダリングやテロ資金供与などの不正行為を防止するための一連の手続きを指します。具体的には、運転免許証やパスポートなどの公的書類の提示・撮影と、補完資料による住所確認、さらには与信情報や取引履歴の審査を行います。近年はオンラインで本人確認を完結させるeKYC(電子KYC)が普及し、スマートフォンカメラを用いた書類スキャンや顔認証技術によるライブネスチェックが一般化しています。また、証券会社の投資信託積立やクレジットカード発行においても、規制当局の要件に基づき定期的な見直しや継続的なモニタリングが求められます。適切なKYCを導入することで、コンプライアンス強化と顧客信頼の向上が図れます。
関連用語
- 本人確認
- アンチマネーロンダリング
- 顧客デューデリジェンス
- オンボーディング
- コンプライアンス